大和神社 戦艦大和と八尺瓊勾玉

大和神社

大和神社(おおやまとじんじゃ)は奈良県に鎮座するご聖域です。

古事記・日本書紀にも出てくる神社であり、長い歴史を持っています。

しかも、あの戦艦大和の名前に由来があり、三種の神器・勾玉が祭られている神社!

そんな大和神社の見どころ、歴史秘話など、今回も写真と共にお送り致します♪

大和神社の見どころ

長柄駅

大和神社はJR桜井線(万葉まほろば線)の長柄駅で下車します。

この万葉まほろば線は石上神宮、箸墓古墳、大神神社、橿原神宮などに止まる電車。

神社好きには大変ありがたい電車ですが…

乙木町

な~んにもね~だぁ(笑)

な~んにもなさ過ぎて、楽しい奈良の旅行もこの日はゆで卵しか食べられなかっただぁ~

という感じで(?)お腹をぐぅ~ぐぅ~させ10分ほど歩くと大和神社に到着します。

鳥居

鳥居

鳥居が見えてきました。

大和神社は3世紀後半頃に創建されたので、相当長い歴史があります。

その為、名神大社、官幣大社、大和國一宮とハイレベルな社格を持っています♪

増御子神社

参道

鳥居をくぐると長い参道がお出迎え。

参道のところどころに石碑があり、しばらく歩くと…

増御子神社

猿田彦天鈿女命をお祭りする増御子神社があります。

この二つ柱は伊勢の神なのに、奈良や京都で『何故か』たくさん祭られています。

拝殿

拝殿

拝殿が見えてきました。

大和神社は平安時代初期まで伊勢神宮に次ぐ広大な社領を持つ神社でした。

しかし、平安京への遷都や、藤原氏の隆盛で衰微し、中世には社領を全て喪失しまいた。

現在の社殿は明治時代に復興したものです。

本殿

本殿

大和神社のご本殿では…

倭大國魂神
八千戈大神
御年大神

この三柱をお祭りしています。

倭大國魂神は大和神社の大神さま。

八千戈大神は出雲の大國主命で、御年大神は節分の『恵方巻き』で有名な神さまです。

別名、ニギハヤヒと呼ばれています。

ただし、神社とは1社1柱が大原則なので、大和神社は倭大國魂神がコアとなります。

高龗神社

高龗神社

ご本殿の隣に鎮座するのが高龗神社。

天候、祈雨のご利益がある神様で、いわゆる水神さまです。

この神社は摂社なのに、天候、祈雨における高龗神社の全国総本社!

大祭には丹生川上神社の上社、中社・下社が駆けつけるほどのご神徳があります。

磐座と雨師

磐座雨師もあることから、もしかしたら、ここが天降りの場所かも知れません。

摂社三社

摂社三社

さらに、摂社が三社あります。

写真左から…

厳島神社
事代主神社
朝日神社

海がない奈良県なのに、海運の神さまである事代主神が祭られています。

でも…

奈良盆地

もともと奈良盆地は海だったので、海の神が祭られていても不思議じゃないのです。

大和神社

祖霊社

大東亜戦争の時。

旧帝国海軍が艦隊決戦の切り札としたのが、最終秘密兵器・戦艦大和

この戦艦大和は、既述の大和神社が由来で、艦内には分社があります。

また、戦艦大和の戦没者をお祭りするのも、大和神社(祖霊社)なのです。

姉妹艦の武蔵

戦艦大和

戦艦大和には、戦艦武蔵というまったく同じ形の船があります。

戦艦大和に戦艦武蔵!何か格好いい~☆

ちなみに…

戦艦武蔵

戦艦大和 最初の首都(奈良)
戦艦武蔵 現在の首都(東京)

という意味があるネーミングなのです。

さらに…

戦艦日向 鏡の降臨地
戦艦伊勢 鏡の現在地

戦艦陸奥 本州の最北(青森)
戦艦長門 本州の最南(山口)

戦艦山城 京都の正称
戦艦扶桑 京都の別称

日本の戦艦とは8隻4セット。必ず対比するネーミングなのです。

三種の神器

天変地異

大和神社の創建は10代・崇神天皇の御代。

この当時は、反乱が起き、天変地異も起き、もう~しっちゃかめっちゃか!

しかも…

天照大神 (鏡)
倭大國魂神(玉)

天変地異は『鏡と玉』が原因だったのです!

崇神天皇は『鏡と玉』を恐れます。

中門

そこで、天照大神の鏡を大神神社へ遷座し、倭大國魂神の玉を大和神社へ遷座しました。

では、鏡は分かるとして玉とは何でしょう?

八尺瓊勾玉

八尺瓊勾玉

それは、八尺瓊勾玉(やさかにのまがた)と呼ばれる三種の神器の1つです。

出雲地方で有名な曲がった玉で、一般的には2~3㎝、青い翡翠で出来ています。

ですが、それ以上の巨大な勾玉が出雲王朝にありました。

それも、4つも!

出雲大社

ですが、崇神天皇は勾玉を奪い去ります。

さらに、天皇家は親族であるニギハヤヒから大和國と神宝すらも奪い去ります。

そのニギハヤヒの神宝も『

八尺瓊勾玉

ニギハヤヒの玉は、勾玉と異なり、球状で、赤い瑪瑙で出来た非常に大きな玉です。

しかも、この玉も4つでした。
(生玉、死反玉、足玉、道反玉)

そして、ニギハヤヒの4つのまん丸い玉と、出雲地方の4つの勾玉。

これを交互に繋げた首輪こそが、三種の神器『八尺瓊勾玉』なのです。

隕石

しかし、ニギハヤヒと、出雲國の神々の玉を強奪した結果…

崇神天皇は、ニギハヤヒと、出雲國の神々に祟られます。

神に祟られた。だから、崇神天皇なのです。

そこで、玉を遠くに追いやろうとしますが…

拝殿

遠祖でもあるニギハヤヒを遠くに追いやり、他人に祈らせる訳にはいかない。

そこで、最も大きい『ニギハヤヒの玉』は、天皇自身が祈ることにします。

これが、宮中に『玉』しかない理由であり、天皇自体が玉体と言われる由縁となります。

※残り3つの玉は、それそれ専用の神社にて祭られている。

鐘

一方、出雲由来の勾玉は、征服した国津神を鎮魂する神器として祭られます。

そして『勾玉』を依り代とする国津神を祭る特別な施設として大和神社を創建しました。

そう!ご祭神の『倭大國魂神』とは征服した国津神の総称なのです。

大和神社のその後

因幡の白兎

次の11代垂仁天皇の時も反乱が相次ぎます。

そこで、倭大國魂神を遷座させ、出雲地方に特別大きな社を創建させます。

これが出雲大社であり、倭大國魂神の神名もオオクニヌシという名称に翔華させます。

もしかしたら『勾玉』の一部は、出雲大社へ戻ったのかも知れません。

大和神社のまとめ

絵馬

長い歴史と、ハイレベルな社格がある聖域。

戦艦大和とご縁があり、しかも三種の神器が祭られている神社。

さらには出雲大社へと接続する、歴史的にも非常に重要な神社。

それが…

大和神社

大和神社です!

周辺には何もないですが、神社好きとしては絶対に行くべき場所です。

是非、ご参拝を~

大和神社の写真ギャラリー

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大和神社へのアクセス

大和神社

〒632-0057 奈良県天理市新泉町306

JR桜井線(万葉まほろば線)の長柄駅から徒歩10分ほど。