松尾大社 お酒の神を祭る京都最古の神社

松尾大社

松尾大社(まつおじんじゃ)は京都市西京区嵐山にするご聖域です。

古来より東の賀茂神社、西の松尾と呼ばれ、酒造の守り神としても有名です。

さらに、背後の松尾山には磐座が存在して、名神大社という社格と共に霊威もたっぷり!

今回もそんな素敵な松尾大社の見どころや、御朱印などを写真と共にお送り致します♪

松尾大社の見どころ

阪急・松尾大社駅

松尾大社の最寄駅は、阪急・松尾大社駅から徒歩5分ほど。

プラットーホームから鳥居が見えるために、迷うことはありません!

鳥居

また、お酒の神さまをお祀りする社なので、鳥居の横には巨大な徳利があります。

この量なら…半年はもつな?(笑)

随神門

参道

鳥居の先に参道があり、両脇には数種の桜が植えられています。

タイミングが良いと、素晴らしい神気と共に春の風情も楽しめます。

鳥居の脇勧請

そして、弐の鳥居。

鳥居に脇勧請(わきかんじょう)と呼ばれる榊(さかき)の束がぶら下がってます。

この脇勧請は穢(けがれ)を祓う力があり、榊の束は12個(閏年は13個)

榊が完全に枯れると豊作、枯れ残ると不作という古代の風習を垣間見ることが出来ます。

随神門

弐の鳥居にあるのが随神門!

2018年11月に修復が終わったため、まだまだピカピカ!

歴史があるのに…ピカピカ(笑)

なお、随神とは神域に邪悪なものが入るのを防ぐ、警備の仕事をしている神さまです。

拝殿

拝殿

随神門の先には拝殿があります。

入母屋造で、檜皮葺。大祓式のほか各神事で使用されています。

神楽殿のようにも見えるためか、一般の人はだいたい素通り(笑)

なお、京都にある古い神社の拝殿はだいたいこんな感じです。

本殿

本殿

正面の中門、回廊、本殿という構造からなる社殿。

松尾大社では…

大山咋神
中津島姫

この2柱をお祭りしています。

しゃもじ

さらに、ご神木である相生の松には広島名物『しゃもじ』がいっぱい!

神泉・亀の井

神泉・亀の井

本殿の裏には『亀の井(かめのい)』という松尾山から出る湧水の泉があります。

どうして『亀』の井戸なのかというと…

亀

松尾大社の神使が亀だから!

その為、大きな亀さんもいらっしゃいます。

さらに…

この水をお酒に混ぜると腐敗しない

と言われ、醸造家が持ち帰って混ぜる風習があるそうです。

霊泉の滝

さらに進むと、霊泉の滝が!

ちょろちょろなので、写真では分かりにくいですが…

このポイントが最も『神気』を感じた場所!

う~ん、心も身体もすっきり♪

神庫

なお、戻る途中に、最初は気がつかなかった神庫が視界に入ります。

表からは見えないので、ありがたや~

松尾大社の摂社・末社

境内図

松尾大社は、名神大社、官幣大社という高い社格を持っています。

その為、沢山の摂社・末社があります。

北末社

まずは、北末社。

左から三宮社、四大神社。

一挙神、羽山戸神

次に、南末社。

左から室町時代にはすでに鎮座する一挙神、羽山戸神を祭る衣手社。

金刀比羅社

次に、大物主神を祭る金刀比羅社。

祖霊社

最後に祖霊社となります。

月読神社

月読神社

三貴神の1柱、月読命を祭る月読神社。

場所は、境内の南約400メートルのところ。

古墳時代から創建された伝承がありますが、実質的には平安時代ころの創建。

また、京都市指定史跡に指定されています。

松尾大社のご祭神

境内

松尾大社は、上賀茂神社・下鴨神社と共に、京都で最古の神社です。

その始まりは、秦の始皇帝まで遡ります。

まず、始皇帝は全国統一する際、大国である『斉』を滅ぼします。

そして、始皇帝の恐怖政治が始まりますが、『斉』の生き残りは逃げ出します。

徐福の出航

その中に、海を渡って日本まで渡来してきた人物がいました。

彼の名は徐福

徐福は日本に渡来後、最先端の技術で日本を開拓していきます。

さらに、徐福の子孫は原日本人(縄文人)と融合していき、数多くの氏族が生まれます。

血脈

そして、それぞれの氏族が、それぞれの名で徐福に神名で称えます。

その実例が…

天照国照彦天火明櫛玉饒速日命
胆杵磯丹杵穂命
大山咋神
彦火明命
五十猛神
月読命

名こそ違えど、それぞれが、それぞれの名で呼んでいるだけで、対象は1人です。

また、丹波・籠神社の伝承によると…

彦火明命、またの名をニギハヤヒ
市杵嶋姫(中津島姫)と結婚した

とされています。

これも、名こそ違えどニギハヤヒ(徐福)は市杵嶋姫と結婚したということです。

しゃもじ

その為、しつこいですが、名こそ違っても、松尾大社のご祭神の妻も市杵嶋姫です。

市杵嶋姫と言えば、広島県にある厳島神社!

そのために、松尾大社には広島名物である『しゃもじ』があるのです。

酒樽

また、徐福が日本に持ち込んだ技術の1つが醸造技術。

その為、松尾大社はお酒の神さまなのです。

松尾大社の御朱印

御朱印

御朱印の受付は9時から16時半まで。

通常の御朱印は300円、竹と白虎が描かれたカラフル御朱印もあり、こちらは500円。

また、酒樽が描かれたオリジナル御朱印帳もあります。

松尾大社のご利益

ご利益

松尾大社は、お酒の神さまをお祭りするので『醸造』に関わる人にはご利益があります。

また、醸造はお酒だけでなく、味噌・醤油・酢など、1つのモノから発展させること。

人生も同様に、さまざまな経験を経ることで熟成することから、誰もが人生の醸造家!

その為、生きとし生けるすべてに、あらゆるご利益があります♪

松尾大社のまとめ

鳥居の脇勧請

古来より東の賀茂神社、西の松尾と呼ばれる京都で最古の歴史ある神社。

酒造の守り神としても、醸造家だけでなく、あらゆる人にご加護を与えてくれる神社。

それが…

境内

松尾大社です。

嵐山も近く、竹林もセットで見られるので、是非ご参拝を~

松尾大社の写真ギャラリー

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松尾大社へのアクセス

松尾大社

〒616-0024 京都府京都市西京区嵐山宮町3

阪急・松尾大社駅から徒歩5分ほど。

参拝者用の駐車場あり