大嘗祭 天照大神を超える『真の皇祖神』
大嘗祭(だいじょうさい)とは、令和元年に行われた皇位継承の儀式のことです。
その際、ここは平安時代か!と錯覚するほど素晴らしい大嘗宮が建設されました。
しかし、大嘗宮は大嘗祭が終了すると、すぐ取り壊され、もう存在しません…
今回は、そんな貴重な大嘗宮と、天照大神を超える『真の皇祖神』をお送り致します♪
大嘗宮の見どころ
2019年5月1日、つまり、5年前の今日。
皇室典範特例法に基づいて、先帝明仁さまが皇位を退かれ、徳仁親王が即位されました。
この日、31年に渡って続いた平成が終わり、令和という新しい時代を迎えます。
同年、11月14日~15日。大嘗祭が開祭。
大嘗祭は、新たな天皇が皇位継承を行う際、即位したことを皇祖神に報告する儀式。
一人につき"一回だけ"の重要な儀式であり、非常に大規模なものです。
そして、大嘗祭に使用されるのが大嘗宮。
大嘗祭が終了後、11月21日から二週間ほど、大嘗宮の一般公開が始まります。
この大嘗宮は『解体』が決まっているため、令和の大嘗宮が見られるのはこの期間のみ。
その為、一目見ようと、入場口の坂下門には早朝から約1400人が列をなしていました。
…私も並びましたが…朝からスゴい人です!
しばらく歩くと、大嘗宮が見えてきました。
と同時に、さらに人がスゴいことに!
でも、今は平安時代なのか!と錯覚するほど素晴らしい建物でした。
そして…
消火ボックスも素晴らしいです(笑)
さて、ここからは、大嘗宮の写真とともに、天照大神を超える『真の皇祖神』
これをお送りしたと思います。
天照大神は皇祖神ではない
2019年11月14~15日、皇位継承の儀である大嘗祭が"深夜"に行われました。
どうして、深夜に大嘗祭を行うかというと、深夜は『汚れなき時間』だからです。
そして、陛下は儀式に先立ち、14日の日中、廻立殿にて沐浴され、身を清められます。
悠紀殿(ゆきでん)
その夕刻に、悠紀殿にて、古式の秘儀である『悠紀殿供饌の儀』が行われます。
悠紀殿供饌の儀とは、悠紀地方で収穫された新穀を、陛下と神々が口にする儀式。
ただし、メインは、皇祖神である天照大神に皇位継承を報告することです。
厳粛なる雰囲気の中で行われる儀式ですが…ここで一つ疑問が出てきます。
何故、天照大神(太陽)が消えた日没から、大嘗祭を始めたのでしょう?
主基殿(すきでん)
翌15日0時30分頃から『主基殿供饌の儀』が始まります。
『悠紀殿』と同じく、主基地方で収穫された新穀を以て、儀式が執り行われます。
夜空に月が輝いていますが、満月でもなく、月読命と過ごす儀式としてはいまいち。
では、陛下は『誰』に皇位継承を報告されているのでしょうか?
小忌幄舎
大嘗祭とは、新穀を神々と共に食しながら、天照大神に皇位継承を報告する儀式。
しかし、いくら汚れなき時間とは言っても、天照大神が身を隠した深夜に行っています。
また、月読命に報告するにも、半端な月齢に大嘗祭を行っています。
では、本当の皇祖神は、残る三貴神の1柱、スサノオなのでしょうか?
庭燎舎
スサノオの依代である天叢雲剣(草薙剣)は日本武尊によって伊勢から持ち出されます。
その後、伊勢や宮中に返却されずに、ずっと熱田に置かれたまま…
でも、だからと言って、皇族側も『返せ』と言ったことは一度もありません。
つまり、皇族にとって天叢雲剣(草薙剣)はそれだけの存在。スサノオもしかり。
そもそも、スサノオは出雲王朝の祖であり、皇祖神ではありません。
廻立殿
では、皇祖神とは『誰』なのでしょう?
ここでヒントとなるのが、太陽=皇祖という先入観(思い込み)です。
シンプルに考えると、この世は造化三神から始まったもの。
そして、その一世で一度きりの『大嘗祭』で皇位継承の報告を受ける存在。
それこそが、真の皇祖神。
それは、太陽でもなければ、満月でもなく、海でもない。
逆に、太陽を従え、月を従え、海も、陸も、総てを従える究極の存在。
それが…
天之御中主神(北極星)です。
真の皇祖神
大嘗祭は『太陽』が消えた深夜に行います。
何故なら『夜は汚れのない時間だから…』
そういう説もありますが、それは誤りです。
何故なら…
皇祖神は天之御中主神であり、依り代である『北極星』が最も輝くのは深夜だからです。
そして、北極星を中心にして、天照大神も、月読命も、海も、すべてが廻っています。
逆に言えば、天照大神も、月読命も、海も、北極星に従っている存在に過ぎません。
そう!北極星こそが真の支配者!
北極星は『不動の星』であり、自らは座し、それでいて、世界は北極星を中心に廻る。
天皇も『不動の存在』であり、自らは座し、それでいて、人々は天皇のため命を捧げる。
そして、その北極星を依り代とする神こそ、皇祖神である天之御中主神!
天皇は即位した時点では、ただの人間です。
しかし、大嘗祭を行うことで初めて、天皇は天之御中主神と化した現人神となります。
そして、現人神となった天皇が崩御すると、その御魂は天之御中主神へと習合されます。
その為、天之御中主神こそが皇祖神であり、世の中心たる究極の神なのです。
大嘗祭のまとめ
天之御中主神とは、世の中心たる究極の神。
その天之御中主神に継承を報告することで、新たな天皇は『現人神』となります。
これが大嘗祭の本意。
この世界は、天之御中主神を中心に廻わり、天之御中主神に支配されています。
この『至高の存在』に打ち勝てるものなど、この世に存在しません。
国を動かしていると自負している政治家も、官僚も、経団連すらも…
天之御中主神の意のままに、ただ踊らされ、廻っているだけの存在なのかも知れません。
大嘗宮の写真ギャラリー
↓クリックで拡大、左右で移動。
大嘗宮へのアクセス
大嘗宮(江戸城跡)
〒100-8111
東京都千代田区千代田1-1