大神山神社 奥宮にある3つの日本一!

大神山神社

大神山神社(おおがみやま)は鳥取県にある名峰・大山に鎮座するご聖域です。

伯耆國ニノ宮と、旧国幣小社の社格があり、出雲国神仏霊場の1つでもあります。

さらに、3つの『日本一』すらも持っている素晴らしき神社です!

そんな素敵な大神山神社を、今回も写真共に見どころや歴史などをお送り致します♪

大神山神社の見どころ

伯耆大山

大神山神社は伯耆大山を崇める為、遙拝所を海抜900mの山腹に設置したのが始まりです。

しかし、大山の積雪は厳しく、祭祀に支障が生じていました。

大山の雪

そこで、夏場は本来の遙拝所で祭祀を行い、冬場は、山麓に聖域をもうけました。

その為、大神山神社は2つの神社が存在するのです。

山腹 夏宮(奥宮)
街中 冬宮

今回は山腹にある奥宮をお送りします♪

なお、街中にある冬宮は下記をご覧下さい。

鳥居

鳥居

大神山神社までは、米子駅から大山寺行きのバスに乗り、大川寺で下車。徒歩20分です。

停留所から10分ほど上り坂を進むと、石造の鳥居が見えてきます。

お地蔵様

伯耆大山はお地蔵様の本拠地でもあるので、神社なのにお地蔵様が出迎えてくれます。

そして、鳥居の先に、1つ目の『日本一』が待っています。

その日本一とは…

参道

日本一の参道

自然石を使用した約700mの参道です!

こんなに長い参道は見たことがありません!

実際問題、自然石を使用した参道としては、日本最大の長さを誇ります。

なので…

自然石の参道として『日本一!

寺社仏閣の参道は日本しかないので、これは世界一位と言えます。

無明の橋

参道の途中には、裏側に金剛経が刻んである石橋があります。

この橋を渡ると渡ると一切の罪障が消滅すると言われ『無明の橋』と呼ばれています。

弐の鳥居

弐の鳥居が見えてきました。

明神鳥居で『国指定の重要文化財』です。

延命長寿の御神水

弐の鳥居の先にあるのが延命長寿の御神水。

古くより沸き出で、伯耆大山で修行していた宮司さんや、お坊さんも利用していました。

後向きの門

後向きの門

入口と出口が逆になっている奇妙な門。

扉が開かないようにする閂(かんぬき)が、逆になってるヘンテコな門。

そのため『後向きの門』と呼ばれています。

もとは参道の途中にある大山寺の表門だったのですが、1875年に当社に譲渡されました。

その時に、お寺にあった時の向きをそのまま移転したので、こうなったそうです。

石段

石階段

後ろ向きの門をくぐると…

立派な石階段!

ものすごく神秘的ですし、両脇にある巨木も立派ですね~!

青い目の狛犬

石階段にいらっしゃる狛犬も素敵。

片目だけ『蒼い目』をしています。

う~ん!エキゾチック!

奥宮

大神山神社・奥宮

奥宮が見えてきました。

奥宮といえば、小さいお社で、簡素なもの…で・す・が、大神山神社の奥宮は超デカい!

しかも、権現造り!こんな大きな権現造りは見たことがないです!

幅は50mを超え、奥行も40m近くあります!小学校のプール4個分ですね!

これほどの権現造りは他に存在しないので…

権現造りとして『日本一!

権現造りの神社は日本しかないので、これも世界一位と言えます。

拝殿

大神山神社では…

大己貫命(おおなむぢのみこと)
※大黒さまの別名

をご祭神としてお祀りしています。

さらに、奥宮の拝殿に入ると、

白檀塗りの神社

白檀塗りで彩られた絢爛豪華な絶景が視界に入ってきます。

奥底から輝く色合いが非常に美しいです!

ちなみに…

白檀塗りとは、金箔の上から色のついた漆を塗ることによって表現される技法です。

そして、これほど大規模な白檀塗りのものは大神山神社だけです!

な・の・で…

白檀塗りとしても『日本一!

白檀塗りの神社は日本しかないので、これも世界一位と言えます。

※当時はOKでしたが、今は撮影禁止(泣)

大神山神社の摂社・末社

大神山神社・奥宮には…

下山神社
弁財天社

2の末社があります。

下山神社

下山神社

まずは、下山神社。ご祭神は下山大明神!

ご祭神の下山大明神は備中郡司日向守の子、『照政公』です。

下山神社・本殿

この照政公が1330年、当社のご参詣の帰路、奇禍に遭い、不慮の最後を遂げました。

そのことを里の皆が憐れみ、大山下山の地に小祠を建て祭りました。

その後、夢のお告げがあり、お告げどおりに当地に奉還したのが現在の下山神社です。

神の使い白狐

白狐(したぐらさん)

下山神社は白狐(したぐらさん)の霊験でも知られています。

この白狐は夜中に狐の像から魂が抜け出し、米子の町を駆け巡ります。

そして、夜中に知り得た情報を、社殿の下にある2つの『きつね穴』から報告します。

この情報から、大神山神社がズバっと解決!米子市はこのご利益で発展していきました。

なお、白狐さまは毎晩リサーチするので…

子供がパンやラーメンばかり食べている
野菜を食べずにお菓子ばかり食べている

そんな子供の情報も神様には筒抜け(笑)

ちなみに、『きつね穴』は実際にあるので、社殿の足下をよく見て見ましょう。

2つありますよ♪

弁財天社

弁財天社

もう1つのお社が『弁財天社』

ご祭神は、九州宗像の多紀理姫・市寸嶋姫・多岐都姫です。

1796年に本殿と共に焼失しましたが、東京の美安達子氏の寄進により再建されました。

博労座(ばくろうざ)

牛馬信仰

伯耆大山は『牛馬信仰』としても有名です。

それは何故かというと…大山で育った牛馬は格別に体格が良かったから!

大山のもたらす綺麗な川水と、豊かな森林ですくすくと育ったから!

これが世間に広まり、このご利益を得ようと人々は牛馬を連れて大山に参拝しました。

すると、面白いもので…

オイラのとこ、牛が多すぎるだ~
オイラのとこ、馬と交換したい~

また、その逆で…

オイラのとこ、馬が多すぎるだ~
オイラのとこ、牛と交換したい~

という感じで、牛馬の交換が始まり、さらに売買も盛んに行なわれるようになりました。

江戸時代、山腹の大川寺が牛馬売買の経営に乗り出し、日本有数の牛馬市となりました。

伯耆大山

ちなみに、牛と馬の売買、仲介業者のことを『博労(ばくろう)』と言います。

さらに、市場を『座』といます。

そして、牛馬市場が開かれた場所を、現在も博労座(ばくろうざ)と呼んでいます。

御神馬

ちなみに、大神山神社でも『御神馬さま』がいらっしゃいます。

また、日本中央競馬会で大活躍したお馬も、実は伯耆大山で育っていたりします

大神山神社のまとめ

石階段

日本で一番長い自然石で出来た参道!

日本で一番大きい権現造りの社殿!

日本で一番荘厳な白檀塗りの建物!

大神山神社・奥宮

それが大神山神社です。

紅葉のシーズンには、違った景色が楽しめるので、是非ご参拝下さいませ~

大神山神社の写真ギャラリー

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大神山神社へのアクセス

大神山神社・奥宮

〒689-3318 鳥取県西伯郡大山町大山1

米子駅から大山寺行きバス、大川寺で下車。徒歩20分。