大神山神社 伯耆國二ノ宮の冬宮・本社
伯耆大山は、西日本を代表する名峰であり、修験道としても長き歴史を誇る霊峰です。
1年を通して多くの方が訪れ、多くの人々に素敵な思い出を与え続けてくれる名山です。
そんな伯耆大山に鎮座するのが大神山神社!
神社として『日本一』が3つもあり、しかも伯耆國ニノ宮、国幣小社も所有しています。
そんな大神山神社を今回は『2回』に分け、写真と共に見どころをお送り致します♪
大神山神社の見どころ
大神山神社は霊峰大山を崇める為、遙拝所を海抜900mの山腹に設置したのが始まりです。
その後は、山腹に登って、日々参拝を続けていたのですが…
大山の冬は大変厳しく、祭祀に支障が生じていました。
上記は3月に撮った写真ですが、春先なのにこの積雪量!
そこで、夏場は本来の遙拝所で祭祀を行い、冬場は、山麓に聖域をもうけました。
その為、大神山神社は2つの神社が存在するのです。
山麓 冬宮(街中)
今回は街中にある冬宮をお送りします♪
鳥居
大神山神社・冬宮の鎮座地は鳥取県米子市。
江戸時代の初期から商業都市として発展し『山陰の大阪』と呼ばれた街です。
大神山神社まではJR米子駅から大山寺行きのバスに乗り、尾高で下車。徒歩約8分です。
鳥居が見えてきました。
随神門
鳥居の先にあるのが随神門。
かつての神仏習合の名残なのか、神社なのに随神門は仁王門風です。
さらに、この随神さまは左右正面ではなく、側面を向いて坐しています。
山陰地方ならではの特徴ですね
東海道や、畿内(奈良・京都)の方にとって非常に珍しい形です。
随神門の横には手水舎もあります。
拝殿
拝殿が見えてきました。
本来は『冬宮』なのですが、神仏分離により現在は『本社』と呼ばれています。
質素な白木造りながらも、とっても大きい!
阿吽の狛犬もいい感じですね~
本殿
こちらが大神山神社のご本殿。
めっちゃデカ~い!
京都の神社と比べても、めっちゃデカい!
ご祭神として…
をお祭しています。
出雲大社の大國主命さまの別名ですね。
大神山神社の摂社・末社
大神山神社(冬宮・本社)では…
朝宮神社
龍神社
3つの摂社・末社があります。
遥拝所
まずは、下山神社遥拝所のご紹介。
海抜900mにある夏宮に『下山神社』という立派な神社があります。
この『下山神社』のご祭神をお守りするのがお狐さま。
夜になると石像から霊魂が抜け出し、米子の人々の悩みをリサーチするお狐さまです。
そして、下山神社に戻って、神さまに人々の悩みを報告し、神さまがそれを解決します。
米子はこの『ご神徳』により発展しました。
そんな下山神社を町から拝むのが、遙拝所。
で・す・が…
森で茂って、全然見えない~(笑)
朝宮神社
ご本殿の右奥にあるのが朝宮神社。
ご祭神として…
須勢理毘売神 天之菩卑能命
品陀和気命 菅原神
をお祭しています。
スサノオの義理のご両親や、妻、子孫など、大國主命系の神さまですね。
ちなみに、学問の神様である『菅原道真』もこの血脈です。
龍神社
境内左側にひっそり鎮座する龍神社。
よく見ていないと見逃しちゃいます。
大山は名水がわき出ることでも有名。
境内にも透き通るような神川が流れており、この名水のご神徳を祭るのが龍神社。
神苑には約二千株のアジサイが植えられて、種々な色の花が咲きます。
やっぱり水が綺麗だからでしょうね。
大神山神社の御朱印
御朱印の初穂料は300円。受付は9~17時までです。
大神山神社には天狗のオリジナル御朱印帳もあります。
天狗の絵馬
神さまが坐す天のお宮のことを、日本語では『天宮(てんぐう)』と古来より呼びます。
この天宮(てんぐう)という響きが転じて、てんぐう、てんぐぅ、てんぐ、となり…
『天狗』となりました。
天宮の元祖は島根県松江市の天狗山ですが、伯耆大山も立派な『天のお宮』
なので、絵馬も天狗です♪
大神山神社のご利益
毎年、夏の早朝に宮司が大山頂上に登って、御神水と御薬草を採る祭祀があります。
この時に神官が履いた『わらじの紐』には、安産に御利益がてんこ盛り。
その為、大神山神社には安産のご利益があります。
子だくさんの大國主命ならではですね。
大神山神社のまとめ
都内や畿内では信じられないビックサイズな社殿と、長き歴史を誇るご聖域。
さらに、綺麗な水や、安産のご利益があり、天狗がいらっしゃる神社。
それが大神山神社です。
大神山神社はどうしても奥宮(夏宮)の方が有名ですが、こちらもお勧め!
ちなみに…3つの日本一はすべて夏宮なので次回をお楽しみに~
大神山神社の写真ギャラリー
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大神山神社へのアクセス
大神山神社
鳥取県米子市尾高1025
JR米子駅から大山寺行き『尾高』で下車。
徒歩約8分。