梅宮大社 猫で有名なお酒の神社

梅宮大社

梅宮大社(うめみやたいしゃ)は嵐山に近い京都府右京区に鎮座するご聖域です。

春先には綺麗な梅花が咲き、とっても素敵!かわいらしいネコさまも有名です♪

また、歴史も古く、ハイレベルな名神大社、旧官幣中社の社格を持つ由緒正しき神社!

そんな梅宮大社の見どころや、御朱印などを今回も写真と共にお送り致します♪

梅宮大社の見どころ

壱の鳥居

梅宮大社までは京都市バス『梅宮大社前』で下車し、徒歩2~3分です。

京都特有の狭い道を抜けると、石造り鳥居が見えてきました!

ここから先はもう境内(参道)なのですが…参道なのに一般民家が建ち並んでします。

なんか不思議~

鳥居

立派な朱塗りの鳥居。

梅宮』の社号と共に、ピカピカ!

まだ新しいのかな?

随身門

朱塗りの鳥居の先には随身門があります。

この随神門で注目すべきは2階の部分!

梅宮大社の祭神は『お酒の神さま』なので、たくさんの酒樽が奉納されています。

拝殿

楼門をくぐると、旧官幣中社の割には狭めの境内が見えてきます。

でも、境内は狭いのに…

拝殿

拝殿はめっちゃデカイ!

参道に続き、なんか不思議~

なお、この拝殿は1828年に再建されたもの。京都府登録文化財です。

本殿

本殿

梅宮大社の社殿は、正面の中門、回廊、本殿となっています。

当社では…

酒解神
酒解子神
大若子神
小若子神

この4つ柱をお祭りしています。

若宮社・護王社

若宮社

本殿の東側には若宮社があります。

日本には4つの名家(源平藤橘)があって、その中の1つ、橘の祖神をお祭りしてます。

名前は橘諸兄公。

敏達天皇の5世孫でもある人です。

護王社

本殿の西側には護王社があります。

ご祭神は、嵯峨天皇の側近であった橘逸勢。三筆の一人でもあった人です。

なお、若宮社・護王社は瑞垣内にあるので、外からしか拝めません。

摂社・末社

末社社殿

次に末社社殿。

もともと境外にあった…

幸神社、天皇社、愛宕社、薬師社
住吉社、厳島社、春日社、天満宮

この8つ柱を合祀しています。

稲荷社

こちらも境外から遷座してきた稲荷社。

末社なのに檜皮葺なのが素晴らしい!

お百度参りの見切り石

百往復すると心願が成就すると言われているお百度参りも併設されています。

なお、一晩で百回お参りするのではなくて、百日かけてお参りするのがお百度参りです。

一日も欠かしちゃダメですよ~

磐座

さらに、猿田彦大神と宇壽女命が祭られてる2つの石碑(磐座)もあります。

梅宮大社の歴史

梅宮大社

嵯峨天皇の皇后、橘嘉智子には『ある悩み』がありました。

それは…子供が出来ないこと…

皇后なのに子供が出来なければ、当然の事、お世継ぎがいなくなってしまいます。

そこで、悩んだ末、綴喜郡(伏見区)にある梅宮神に祈願します。

幼子

この梅宮神とは、橘嘉智子の氏神でもあり、橘氏の祖神

自身の祖神によるパワーもあってか、見事に54代仁明天皇を懐妊・出産!

これに感謝し、より盛大にお祭りするべく、伏見区から現在の地へ遷座しました。

酒造の神

随身門

梅宮大社は橘の祖神を祭るべく、現在の地へ遷座されたものです。

しかし、橘の祖神はあくまで摂社に過ぎず、ご祭神は別の神さまです。

では、ご祭神は誰なのかというと…

酒解神
酒解子神
大若子神 
小若子神

んん~???

何か聞いたことない神さまばかり…

では、この神さまは何者なのでしょう?

スクナヒコナノ

神功皇后

古事記では、神功皇后が三韓征伐に勝利し、内乱も抑えました。

そして戦いに勝利した際、神酒を手に…

この神酒は私だけの酒ではない。神酒の司で常世の国におられる少御神が、そばで歌舞に狂って醸して、天皇に献上してきた酒である。

そう語りました。

少御神は、大國主命の国造りをサポートした少彦名命のことです。

少彦名命は、医薬・豊穣・健康の神であり、医薬にはお酒も含まれています。

そして、少彦名命の血脈は皇族に取込まれ、神武天皇や、神功皇后が生まれます。

また、その中で、多くの氏族が生まれます。当然、橘もその1つ。

つまり…

瓊瓊杵尊系―――少彦名命系
      |
     皇 族―――
      |   |
     皇 族  橘

皇族も、橘も、少彦名命の子孫です。

そして、古事記は少御神を少彦名命と呼び、橘では同じ少御神を酒解神と呼んだのです。

その為、名前は違っていても、祭る神さまは同じです。

酒解神  少御神(酒造の神)
酒解子神 子供
大若子神 孫
小若子神 孫

なので、橘家の祖神を摂社に。祖神の祖神をご本殿に祭る。

これが梅宮大社なのです。

梅宮大社のネコちゃん

梅園

梅宮大社では、社名が示す通り、美しい梅が咲き誇る梅園があります。

そんな和を堪能できる梅宮大社には、なんと生き神さまがいらっしゃいます!

それが…

ネコさま

ネコちゃん…いや、ネコさまです(笑)

ネコの写真家として著名な岩合光昭さんも、撮影にいらしたとのこと。

生き神さまなので、お手を触れないように~

梅宮大社の御朱印

御朱印

御朱印の初穂料は300円。受付は9~17時までです。

また…

梅宮大社の御朱印
西梅津神明社の御朱印

この2種類となっています。

さらに、カキツバタの特別御朱印帳もあり、こちらは御朱印込みで1000円です。

梅宮大社のご利益

ご利益

橘嘉智子が仁明天皇を出産したことよりも、妊娠、出産、安産のご利益があります。

また、酒造の神さまをお祭りしているため、酒蔵の人にはもってこい!

さらには、ネコに癒やされる最高のご利益もあります♪

梅宮大社のまとめ

絵馬

四姓(源平藤橘)の1つ、橘の祖神を祭り、酒造の神さまもお祭りする神社。

また、歴史もあり、名神大社、旧官幣中社の高い社格を持つご聖域。

さらに、安産・出産のご利益と共に、春には綺麗な梅が咲き誇る名所。

それが…

梅宮大社

梅宮大社です。

可愛らしいネコ神さまもいらっしゃるので、是非ご参拝を~

梅宮大社の写真ギャラリー

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梅宮大社へのアクセス

梅宮大社

〒615-0921
京都府京都市右京区梅津フケノ川町30

京都市バス『梅宮大社前』から徒歩5分。

また、京阪『松尾大社前』から徒歩15分。