伏見稲荷大社
伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)は、全国に3万社ある稲荷神社の総本社です。
魅力的な千本鳥居や、朱塗りの社殿などなど見どころ満載な神社!
今回も京都府の聖域を巡りながら、写真や、歴史、秘話などをお伝えします。
見どころ
伏見稲荷大社はJR稲荷駅から徒歩0分!
改札口の目前に鳥居があります。
迷うことは絶対にありません!(笑)
楼門
楼門は豊臣秀吉によって造営されました。
その大きさは、国内有数と言われています。
お狐さま
お稲荷さんといえば、お狐さん!
秘鍵を咥えており、他にも、巻物や、宝珠を咥えているお狐さまもいますよ~
外拝殿
別名、舞殿。
お神楽を舞う場所ですね。
鉄製灯篭が吊されていて、魚座や、蟹座など12星座が彫られています。
楼門から覗く外拝殿は、何か神聖な雰囲気を感じます。
内拝殿&本殿
豪華絢爛な朱塗り造りで、重要文化財。
応仁2年に本殿は戦火で焼亡をしましたが、明応8年に再興されました。
なお、何故か本殿は撮影禁止…(苦笑)
ということで、写真は内拝殿のみです。
摂社・末社
本殿の周囲には沢山のお社があります。
写真は権殿(これも重要文化財)
他の摂社も、ほとんど檜皮葺で出来ていて、関東ではありえない豪華さです!
千本鳥居 歴史と意味
京都と言えば千本鳥居ですよね!
もう、圧巻です!
伏見稲荷大社のご利益は、お金と商売繁盛!
長い歴史の中で、お稲荷さまのご利益を得た人々が感謝し、奉納したのが千本鳥居です。
本数は1万本以上!
この奉納文化という歴史と、膨大な数こそが伏見稲荷大社のご利益を証明しています。
※奉納文化は江戸時代からとのこと。
奥の院
千本鳥居の先には奥の院がある…のですが、こちらも撮影禁止…。
でも、社殿の背後にもっと神気を感じられる奥社奉拝所があります。
奥の院より、正直こっちの方がお勧めですよ~
伏見稲荷の誕生秘話
かつて中国には周王朝(AC1046-256)という大国がありました。
この周王朝には秦氏という神に音楽を捧げるミュージシャンがいました。
この秦氏が最も得意とするのが…
青銅製のハンドベルです。
中には振り子があり、大勢で手を振りながら神々しい音を鳴らしていたのです。
秦氏はこの音楽技術で重要な地位を得ていたのですが…中国は戦国時代に突入!
家は燃えるは、地位も失うは…
こりゃ~たまらん!
…ということで、秦氏は立身出世を目指し、日本に渡ってきます。
失ったものと、得たもの
秦一族が日本に渡ってきたのを期に、急激に中国からハンドベルが失われていきます。
そして、それに併せるかのように日本国内でハンドベルの文化が花開します。
そのハンドベルこそ…
銅鐸です。
(出典:wiki:古代出雲歴史博物館展示より)
大陸より大型化されていますが、神に捧げる楽器であることには変わりありません。
上部にある穴に紐を通し、何個もぶら下げ、紐を揺らすと中にある振り子が銅鐸を叩く。
大陸時より大型化している分、もっともっと神々しい音を鳴らせることが出来たのです。
日本に渡ってきた秦氏はこの技術を買われ、広大な土地と地位を得ます。
稲荷大神の誕生
地位も、名誉もゲットした!
ようやく安定した生活が送れる…。
ところが、せっかく与えられた土地はおよそ稲作に向かない荒れ地。
コンビニもスーパーもない時代。自分の食料は自分で用意しなければなりません。
しかしながら、秦一族は大陸で学んだ知識をフル活用し、水を引き、田を耕かし、多くの米を得ました。
まず稲が育たないような場所で、稲が育ち、沢山の米が採れた!アンビリーバボー!!
人々はこの奇跡・偉業に驚き、秦氏の先祖を稲がなる大いなる神として崇めました。
これが伏見稲荷大社の始まりです。
稲荷大神の末裔
その後、商売の神へと変貌を遂げ、現在ではお金の神さまとなっています。
ですが『神に音楽を奏でること』が本質。
その本質は現在でも続いており、伏見稲荷の末裔は今も宮内庁の楽部で活躍しています。
雅楽師・東儀秀樹。
彼もまた伏見稲荷の末裔なのです。
ご利益
伏見稲荷のご利益と言えば、やっぱりお金!五穀豊穣・商売繁昌のご利益があります。
でも、歴史を考えると芸能(特に音楽)
さらに、困難な状況を突破するご利益の方が強いのではないでしょうか?
まとめ
京都を代表する千本鳥居、お狐さまを始め、見どころが満載な伏見稲荷大社。
お金も、人生開運のご利益もありますので、流行病が終息したら是非、ご参拝下さい☆
写真ギャラリー
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アクセス&駐車場
〒612-0882
京都府京都市伏見区深草藪之内町68
JR奈良線稲荷駅。改札口の目前。
駐車場
境内入口に無料駐車場があります。収容台数は175台。年末年始以外は24時間利用可!
ただ、土日祝日は朝9時には満車となるので早めがオススメです♪