尾張大國霊神社 国府宮のはだか祭り

尾張大國霊神社

尾張大國霊神社(おおくにたまじんじゃ)は愛知県稲沢市に鎮座する神社です。

昔、尾張國府(県庁)と共に創建されたので国府宮(こうのみや)と呼ばれています。

社格は尾張國総社!

さらに、旧暦の正月に裸に近い姿で行われる奇祭『国府宮はだか祭』でも有名です。

今回もそんな尾張大國霊神社を写真と共に、歴史、御朱印、アクセスをお伝えします。

見どころ

壱の鳥居

国府宮は、名鉄名古屋本線の国府宮駅から、徒歩で約3分で、壱の鳥居に尽きます。

ここから、長~い参道を歩いて行きます。

参道

長いと言っても300mくらいなのですが、人が多い政令都市でこの長さはスゴい!

鳥居

弐の鳥居

しばらくすると弐の鳥居が見えてきました。

人がいない~(笑)

楼門

楼門

弐の鳥居の先にあるのが楼門。

足利初期頃に創建され、メンテナンスのため正保3年に一度解体されました。

その際、上層のみを大々的に改造したので、足利と正保の建築手法様式が楽しめます。

手水舎

手水舎

楼門の先にあるのが檜皮葺屋根の手水舎。

コロナ?何それ?ビールのこと??

そんな時代に撮ったので、お水と共に柄杓が用意されています。

早くコロナが収まりますように!

拝殿

尾張大國霊神社

楼門、手水舎と共に、徳川初期に立てられた檜皮葺の拝殿が見えて来ました。

建築様式も愛知特有の縦に長い尾張造りで、内部に柱が並立する面白い建物です。

本殿

国府宮

ご祭神である『大國主命(オオクニヌシ)』が鎮座するご本殿。

大國主命と言えば、出雲大社のご祭神!
大國主命の霊魂が尾張に鎮座する神社!

だから、尾張大國霊神社なのです。

回廊

尾張大國霊神社は尾張造りの神社です。

尾張造りとは、本殿、祭文殿、拝殿を回廊で繋いだ尾張地方独特の建築様式。

尾張造り・回廊

祭文殿の隣にある回廊内部は、こんな感じになっています。

尾張大國霊神社の歴史

尾張大國霊神社は、國府(県庁)の近くに、それも同じ時期に立てらたお宮です。

國府の近くのお宮。

なので、国府宮と呼ばれています。

出雲大社

ご祭神は『大國主命(オオクニヌシ)

出雲大社の神さまです。

でも…

疑問

尾張大國霊神社(国府宮)は愛知県の神社。決して出雲の神社ではありません。

なのに、なんで出雲の神さまが祭られているのでしょうね??

大國主命の正体

オオクニヌシ

結論から述べると、大國主命という神さまは存在しません。

でも、フィクションでもありません。

別の記事でも書きましたが、スサノオを祖とする一族の団体名です。

スサノオの子供、孫、ひ孫、玄孫…それらをまとめたのが大國主命の正体なのです。

伊一族が開拓した尾張國

ニギハヤヒ

スサノオの子孫である大國主命(団体名)の1つに伊一族という団体がいました。

その伊一族が開拓したのが尾張國であり、
その伊一族も大國主命の1つ。

なので、愛知県に出雲大社の大國主命が鎮座しているのです。

ようは『大國主命家之墓』…
ならぬ『大國主命家の社』ってことです。

六末社

六末社

国府宮の南東には、小さな社ながら、六柱神さまが鎮座されておられます。

右から猿田彦、倉稲魂命、田心姫、湍津姫、市杵島姫、菊理姫、素盞鳴命、天照大神。

一見、神さまの寄せ集めのよう見えますが…

伊勢、京都、宗像三女、白山もすべて伊一族です。

庁舎

庁舎

六末社の近くにあるのが『庁舎』

当社には10歳前後の少年が神さまの変わりとなる梅酒盛神事という祭事があります。

この梅酒盛神事で使用されるのが庁舎。

また、後述する『はだか祭り』でも、庁舎が使用されます。

はだか祭り

はだか祭りは国府宮を代表する奇祭りです。

祭りの開催日は毎年旧暦正月13日。

参加者は25歳と42歳の厄年の男性を中心に、数千の裸男(ふんどし姿)が集まります。

そして、信者たちの身代わり『なおい笹』をかつぎ込み、裸男は厄除けを祈願します。

その後『儺負人(神男)』が登場!

はだか祭り

儺負人に触れると厄落けが出来ることから、数千人の裸男たちは一気にヒートアップ!

この裸男たちがもみあう光景が有名になり、愛知を代表する熱い祭となりました。

コロナで残念ながら中止が続いていますが、来年こそは開かれますように!

御朱印

御朱印

尾張大國霊神社の御朱印は、尾張総社国府宮の文字に、御朱を押したシンプルなもの。

だけど、シンプルだからこそかっこいいし、御朱の国の字が『國』なのもいい♪

さらに、はだか祭りの時には、限定御朱印『儺追』バージョンがいただけます。

ご利益

お守り

尾張大國霊神社は、尾張國を拓いた伊一族の御霊を祭る神社です。

そして、伊一族の御霊は尾張そのものを守る意思があります。

なので、これが欲しい、あれをして欲しい、ということよりも守る。つまり、厄除け!

これが最大のご利益ではないでしょうか?

尾張大國霊神社のまとめ

なおい笹

出雲の神さまの末裔が建国した尾張國。

その御霊を祭る尾張大國霊神社は国府宮とも呼ばれ、また、尾張國総社のご聖域。

さらに、愛知を代表する奇祭『はだか祭り』で厄払いも出来るお勧めスポット!

今年こそはお祭りが開かれ、世の不浄を浄化出来ますよ~に♪

写真ギャラリー

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アクセス

尾張國総社 尾張大國霊神社(国府宮)

名鉄名古屋本線の国府宮駅から、徒歩で約3分で、壱の鳥居に尽きます。