古事記・日本書紀 抹殺された真実の歴史
古事記・日本書紀は日本最古の歴史書です。
何が書いてあるか知らなくても、名前だけは聞いたことがありますよね!
2013年には伊勢神宮と出雲大社の式年遷宮。
2014年には御朱印ブーム。
この影響でたくさんの本が発売され、久々に思い出した方も多かったと思います。
ただ、ブームに乗じて、古事記・日本書紀はニセモノの歴史書!
ホツマツタヱや、竹内文書こそ真実の歴史書という本も量産されました。
実際、古事記・日本書紀には…
大國主命は、スサノオの6代目(来孫)
大國主命と、スセリビメは結婚した。
大國主命には180人の子供がいた。
と、書かれています。
…ん?
娘と、6代目の子(来孫)が結婚したって、100歳以上の超絶年の差カップルじゃん!!
しかも、超絶年の差カップルなのに、子供が180人もいる訳ないじゃん!!
やっぱり、ニセモノだ~!!!!
でも…古事記・日本書紀は本物なのです!
スサノオの正体
スサノオは天照大神の弟です。
母である伊邪那美命が亡くなり、母の愛情を知らないまま育った可哀想な神さまです。
愛情不足の影響で、お母さんに会いたいよ~と、働きもせず、泣き続けた神さまです。
その間の生活費はすべて父親の伊邪那岐命が負担し続けました。
今で言うネガティブ・クソニートですね(笑)
人格障害のスサノオ
その後、父である伊邪那岐命に追い出され、姉である天照大神に頼ることにしました。
その途端に、人前で堂々とウ○チをするは、暴れまくるはと、迷惑youtuberに変身!
最後はまた追い出され、出雲國に降臨。
すると、八岐大蛇は倒すは、媛様を救うは、王になるはと、英雄に生まれ変わります!
そうかと思えば、娘と結婚しそうな大國主命をイジメ倒すパワハラ・クソ上司に!
人間味あふれるとも言えますが、ころころと性格が変わる人格破綻者でもあるのです!
答え合わせ
ここで答え合わせをしたいと思います。
まず、今から約2200年前にスサノオが日本に降臨しました(正確には船で渡来しました)
そして、スサノオは神様でも何でもなくて、ただの人間です。
ただ、生きている間に行ったことがあまりに素晴らしく、神さまとして信仰されました。
このスサノオをスサノオA1とします。
そして、スサノオA1は人間である以上、子がいます。この子をスサノオA2とします。
さらに、スサノオA2も人間であるため、子を産み、A3、A4、A5、A5と続いていきます。
古事記・日本書紀では、これらA1から始まるすべての人物をスサノオとしているのです。
つまり、スサノオとは単一の人物ではなく、一族のことなのです。
ニート、英雄、迷惑youtuber、パワハラ。
これらも単一の人物ではなく、複数の人物が組み合わさっているからバラバラなのです。
これがスサノオの正体なのです。
大國主命の正体
性格も、世代も違うけども、先祖が同じならすべてスサノオです。
これが古事記・日本書紀の記載ルールです。ただ、1つ問題が出てきます。
それは…
家族同士のシーンです!
複数人なのに、主語が1つしかないとお話がめちゃくちゃになってしまいます。
そこで、
年下、格下 = 大國主命
と、しました。
これも古事記・日本書紀のルールです。
下記をご覧下さい。
スサノオ | A | B |
---|---|---|
1代 | A1(親) | |
2代 | A2(兄) | B2(弟) |
初代スサノオに2人の子供がいたとします。全員別人ですが、親も、子もスサノオです。
ですが…
兄 = 大國主命(A2:兄:長男)
スサノオである兄も、親の前では格下なので大國主命と変化します。
さらに…
弟(B2) = 大國主命
親の前では大國主命である兄も、弟の前では年上なのでスサノオとなるのです。
つまり、同じ人物であっても、年齢や立場の違いでスサノオにも、大國主命にもなる。
これが古事記・日本書紀のルールです。
180人の子供は実在した!
さらに、時代が進むにつれてスサノオ一族はドンドン増えていきます。
同じ世代でも、いとこ・はとこなど、膨大な数となっていきます。
スサノオ | A | B | C |
---|---|---|---|
4代 | スサノオ | B4 | C4 |
5代 | スサノオ | B5 | C5 |
6代 | スセリビメ | 大國主命 | C6 |
そして、5代目のスサノオの時、自分の娘が別系統の6代目のスサノオと恋に落ちます。
これが古事記・日本書紀に記載してある…
と、いうことであり、その本当の意味は…
大國主命は、別系統の6代目スサノオ。
2人とも同じ6代目同士。
と、いうことなのです。
さらに、当然のことながら別系統のスサノオD6、E6、F6も…存在します。
彼らはすべて大國主命であり、その子供達は当然、すべて大國主命の子供なので…
ということになるです。
ちょっとややこしいけど、ルールが分かれば古事記・日本書紀はウソでない。
と、分かります。
そして、単一の存在ではなく複合体の存在。
これが大國主命の正体なのです。
イソタケルの正体
スサノオの血を受け継ぐ末裔なら、すべてが大國主命です。
しかし、日本書紀には…
と、書いてあります。
あれ?
大國主命ではなくて…イソタケル??
建(たける)の意味
イソタケルとは、イソとタケルという2つの文字が組み合わさったものです。
では、イソ…の前に、タケルの意味から解説します。
まず、タケルとは…
という意味です。
なので、イソタケルも『イソの勇ましい人』という意味です。
12代景行天皇の子に倭建命(やまとたける)という人がいますが、これも同じです。
建 = 勇ましい人
つまり、ヤマトタケルとは勇ましい日本人ということです。
極論を言えば、日本男児って意味ですね。
丹波國(京都北部)の支配者
最初は1人しかいなかったスサノオですが、最終的に膨大な数となっていきます。
その中には、日本の歴史に深く関わる一族がいました。
それが…
丹波國(京都北部)を支配したスサノオです。
丹波國を支配したスサノオ一族は、他の一族と区別するために名字を『伊』としました。
その中でも、勇ましかった伊のすべての人をまとめて伊建(イ・タケル)と言います。
日本建国の王さま
弥生時代、伊建(イタケル)の1人が初めて日本を統一し、建国の王となりました。
ただ、色々とあって神武天皇に国を譲ることになります。
この出来事に関わる伊建の名前には、すべて『伊』という字が名前が使われています。
このことは、古事記・日本書紀に書かれる…はずでした。
ですが、ある一族にとってはあまりに都合の悪い出来事でした。
そのため、国譲りの事実を歴史から抹殺するとともに、さらに名前も変更しました。
具体的には、国譲りに関わった重要人物ほど名前を『伊』から『五十』にしたのです。
媛蹈鞴五十鈴媛(神武天皇の妻)
五十鈴依媛命(綏靖天皇の妻)
…など
※伊勢神宮を流れる五十鈴川 = 伊國の鈴川。
つまり、
↓
五十猛神(イソ・タケル)
五十猛神とは、丹波國を支配したスサノオの血を受け継ぐすべての伊建のことです。
これも単一でなく、複合体ということです。
さらに、その中でも超重要人物が6人いて、その6人のことをニギハヤヒと呼びます。
古事記・日本書紀のまとめ
ちょっとややこしかったと思いますが、神は原則、単一の人物ではなく複合体。
この視点を持っていれば古事記・日本書紀の矛盾点がかなり解決出来ると思います。
そして、古事記・日本書紀は本物の歴史書!決してニセモノではない!と分かります。
ただ『ある一族』にとって都合の悪いことは抹殺してある。
これも古事記・日本書紀なのです。
なお、今回はスサノオ一族にスポットを当て記載しましたが…
天照大神も同じです。
このことは『天照大神 5人の卑弥呼の墓』で詳しく書きたいと思います。
が!
その前に次回は、
『欠史八代 ニギハヤヒの契約』
をお送り致します。
ご参考
神名 | 内訳 |
---|---|
スサノオ | 始祖を含むすべてのスサノオ |
大國主命 | 始祖を除くすべてのスサノオ |
五十猛神 | 丹波國のスサノオ&大國主命 |
饒速日命 | 五十猛神の中の6人 |
伊一族(五十猛神・伊建)の聖地
丹波國一ノ宮 元伊勢 籠神社(このじんじゃ)
〒629-2242 京都府宮津市字大垣430
TEL:0772-27-0006
FAX.0772-27-1582
開門時間:午前7時30分~午後5時