津島神社 全国天王総本社
津島神社(つしまじんじゃ)は愛知県津島市に鎮座するご聖域です。
東海地方を中心に、津島神社は3000社以上もあるのですが、当社はその総本社!
ご祭神はスサノオの化身であり、コロナすら撃退してくれる牛頭天王。
そのため、津島神社は『全国天王総本社』と呼ばれています。
今回も、そんなパワースポットの見どころ、御朱印、ご利益、歴史などをお届けします。
津島神社の見どころ
津島神社は名鉄津島線・尾西線の津島駅から徒歩15分で到着します。
朱塗りの立派な鳥居が見えてきました。
その先にある立派な楼門もステキです。
楼門
細部に和様を多く用い、均整のとれた楼門。素晴らしいデザインですね。
愛知県の指定文化財であり、国の登録文化財でもあります。
建立は天正19年(1591)
建立から400年も経っているのに、現在も美しい姿を残してくれています。
拝殿
尾張造りの拝殿が見えてきました。
愛知県西部は縦に長い社殿が多いのですが、そのほとんどは白木造り。
朱塗りのものは珍しいですね。
本殿
拝殿の裏側にあるのが、牛頭天王が鎮座するご本殿です。
その昔、スサノオの荒魂は出雲國に鎮まり、和魂は対馬(旧称:津島)に鎮まりました。
和魂はスサノオの本地で、薬師如来の垂迹。別名、疫病神を鎮め、退散させる牛頭天王。
そんな牛頭天王が鎮座する愛知のこの地は、いつしか津島と呼ばれるようになりました。
津島神社発展の背景・歴史
戦国時代、覇王と呼ばれた織田信長。
ですが、織田信長は自分の実力のみで覇王になれた訳ではありません。
かつて、信長の父親・信秀は織田家の奉行の一人に過ぎませんでした。
ですが、信秀は経済面で非常に優秀であり、拠点とした津島は貿易都市。
この才能と地の利が合致し、信秀は織田家の筆頭にのし上がり、信長を授かります。
そして、信長の躍進が始まるのですが…
その背景には、父信秀の努力が下地にあり、津島の経済基盤があったからなのです。
織田家は当社に格別な寄進し、神社も発展。熱田神宮を超えるほど絶頂を迎えます。
津島神社の摂社・末社
津島神社には摂社・末社が沢山あります。
どれくらい多いかというと…
多すぎます(笑)
全部ご紹介は出来ないので、南門の先にある大きな摂社を3つほどご紹介します。
南門
鮮やかな朱塗りと共に、檜皮葺屋根を持つ、県指定重要文化財の『南門』
豊臣秀吉が病気になった時に、秀頼の発願によって建立されました。
牛頭天王は、疫病神を鎮め、退散させる神。スサノオの本地、薬師如来の垂迹。
そういう知識があっても、所詮は知識だけ。身近な存在でもないし、実感もない。
でも、医学が未熟な時代。未熟だからこそ、牛頭天王は身近な存在だったのでしょうね。
ちなみに、南門にある手水舎の竜神さまにもご挨拶♪
居森社(蘇民将来)
南門の先には3つの摂社があります。
まず、本殿と同神である須佐之男命幸御魂を祭っている居森社(いもりしゃ)
社伝によると、
ある時、神さまが弟の家に宿を頼んだのですが…お金があるのに拒否・拒絶!
がっかりした神さまは今度は兄のお家にやってきたところ…兄は貧しいながら、神さまを手厚くもてなしました。
その後、神さまの加護を失った弟一家は滅亡し、神さまの加護を受けた兄一家は繁栄していったのです。
これが民間信仰の蘇民将来です。
そして、蘇民将来の末裔が、津島の森に社を居え奉りました。
森の社を居った。
なので『居森社』と呼ばれています。
ちなみに、居森は牛頭天王が初めて鎮座した場所。すなわち、津島神社の元宮なのです。
菅原社
居森社の隣にあるのが菅原社。
敷地内には3つの大きい石が巴状に並べられています。
三ツ石については何の伝承もないのですが、古代祭祀の場があった津島神社の元宮。
何かの意味があるのかも知れませんね。
なお、あまりに神聖なものは写真を撮らない主義なのでご了承下さい(笑)
照魂社
戦後、旧津島町出身の英霊を奉斎するために社を創建しました。
その後、戦没者などもお祀り、照魂社と言う社名でこの地の平和を守っております。
ご神木
津島神社の東側。楼門の前には樹齢四百年の大銀杏があります。
この大銀杏は当社のご神木であるとともに、愛知県の天然記念物に指定されています。
この地は昔天王川の堤防に当たり、かつては津島神社の御旅所があったそうです。
津島神社の御朱印
津島神社の御朱印は300円で、時間は午前9時から午後4時まで。
右上にご祭神であるスサノオ様のイラストがど~んと押されます。
シンプルながらも、それが格好いい♪
また、藤の花が描かれた津島神社オリジナルの御朱印帳も入手出来ます。
ご利益
津島神社のご利益は、無病息災、夫婦円満、商売繁盛などてんこ盛りです。
その中でも、ご祭神の化身である牛頭天王は疫病神を鎮めて、疫病神を退散させる神様。
コロナ禍において、非常にありがたいご利益ですよね♪
津島神社のまとめ
愛知県の津島は戦国乱世の覇王・織田信長を育んだ歴史ある土地。
そんな歴史ある土地に鎮座する、コロナすら撃退する牛頭天王がいる神社。
それが津島神社なのです。
コロナを早く終わらせたい人も、戦国時代が好きな人にもお勧めしたい♪
是非、津島神社にご参拝下さいませ~
写真ギャラリー
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アクセス
津島神社 – 全国天王総本社
愛知県津島市神明町1
名鉄津島線・尾西線の津島駅から徒歩15分