北野天満宮 合格祈願の菅原道真と梅
北野天満宮(きたのてんまんぐう)は、毎年受験者が駆けつけ、賑わう京都の神社です。
その理由は学問の神、菅原道真をお祭りする神社だから♪
また、受験をしない人にとっても、春先には綺麗な梅が咲き誇り、季節美を楽しめます。
そんな北野天満宮の見どころや、御朱印を、今回も写真と共にお送り致します♪
北野天満宮の見どころ
北野天満宮はJR円町駅が最寄り駅ですが、かなり離れているのでバスが便利です。
北野天満宮前駅で下車すると、鳥居が見えて来ました。
狛犬がお丑さまじゃないのが意外~(笑)
参道
鳥居の先に石の玉垣で囲まれた『影向松』があります。
この松は、創建からこの地にある御神木。
初雪が降ると、天神さまが降臨され、雪見を愛でながら詩を詠まれるという伝説が!
現在でも初雪が降った日には、硯と筆と墨をお供えして、初雪祭の神事を行っています。
また、菅原道真の母親をお祭りする伴氏社が鎮座しています。
楼門
立派な楼門が見えてきました!
楼門の上部に掛けられた額には…
の文言が刻まれています。
平安時代の学者・慶滋保胤、大江匡衡らが、菅公を讃えた言葉です。
星欠けの三光門
楼門と御本殿の間に建つ中門は三光門。
三光とは、日、月、星(北極星)の意味で、門には『太陽と月』の彫刻だけがあります。
あれ?北極星はどこいった?
と思ったのですが、三光門は真北向きの門。日没後は門上に北極星が輝きます。
昼間は分からないので『星欠けの三光門』と呼ばれています。
なお、三光門の側には、神社ではあり得ない不思議な石碑があります。
それが…
マリアさまの石碑。
例え異国の宗教であろうとも、清濁併せ飲む神道の素晴らしさが垣間見えます。
島国根性で、自分とは違うものを炎上させる現代日本に教えてやりたいくらいです(笑)
ご本殿(国宝)
北野天満宮のご本殿が見えてきました!
拝殿と本殿が一体化した権現造りで、非常に大きな社殿です。
ワイドアングルで、ギリギリ遠くまで離れて撮影しています。
開花の時期は過ぎていますが、社殿前にある梅もステキですね~
北野天満宮では…
東座 菅原高視(長男)
西座 吉祥女(奥さん)
この三柱をお祭りしています。
現社殿は、豊臣秀吉の遺命により、1607年に造営されたもので400年も歴史があります。
御后三柱(ごこうのみはしら)
ご本殿の裏側には、御后三柱という参拝所があります。
たまに畿内には裏側にも参拝所があるので、それかなぁ~と思ったのですが…
菅原清公(祖父)
菅原是善(父親)
こちらは菅原道真のご先祖三柱をお祭りする場所でした。
北野天満宮の摂社・末社
北野天満宮は歴史があるので、摂社・末社が50社もあります。
全部をご紹介すると大変なことになるので、お気に入りの神社を掲載します。
御本殿前の四社
御本殿の前にある素敵な四つのお社。
写真は火之御子社(左)と白太夫社(右)
そして、福部社(左)と老松社(右)
摂社まで檜皮葺なんて関東では信じられない豪華さです♪
ちなみに…
カラフルなお丑さまもいらっしゃいます♪
地主社と老松社
朱塗りの社が素敵な地主社。
普通、参道の正面に本殿があるものですが、北野天満宮では参道が折れ曲がっています。
その理由は…北野天満宮が創建される前に、地主社が鎮座していたから。
その為、地主社に配慮して、北野天満宮では参道が折れ曲がっています。
ある意味で、地主社は大ボスですね(笑)
竈社
台所をお守りする竈社(かまど)。鳥居前に梅が立ちふさがってます。
まずはここをくぐって…なんてことはせずに迂回して参拝します。
願い事はただ1つ!
ガス代が安くなりますよう~に(笑)
摂社(西側)
17柱もの神社を一気に参拝出来るお社。
朱塗りのお社とともに、見頃を迎えた桜とのコラボがステキですね~
気候次第では、梅と桜のコラボが堪能出来るかも知れません♪
北野天満宮の歴史
菅原道真は太政大臣まで登り詰めましたが、太宰府に飛ばされ、亡くなります。
そのため、非業の死と言われ、その恨みから祟り神(天神)になった言われています…
しかし~!!
実際は…
そろそろ休みたいよ~
え? 地方に転勤? 超ラッキー♪
てな感じで、悠々自適な老後ライフを送っていました。
延喜3年2月25日、菅原道真死没。
ご遺体をお墓まで牛車で運んでいたところ、途中で牛車が動かなくなりました。
しかたなく、そこに道真を埋めたのですが、その場所が今の大宰府天満宮です。
ちなみに死没したのは、丑年、丑月、丑日!さらに生まれたのも丑年。
なので、天満宮 = お牛さま、なのです。
祟り神の誕生
悠々自適な老後ライフを送って、それなりにいい人生だった菅原道真。
しかし…
菅原道真が亡くなった後、落雷などの災害が相次ぎます。
この天変地異の原因は『菅原道真の祟り』と噂されます。
この祟りを恐れた朝廷は、太宰府への左遷を撤回し、正二位を贈ります。
さらに絢爛豪華な社殿を建て、北野天満宮の勅号を天皇自ら贈ります。
これで勘弁してくれ~!って感じですかね?
ただし、あくまで『恐怖の祟り神』なので、参道を折り曲げて創建しています。
この参道を曲げる、という意味は日本独特の『祟り封じ』です!
曲げることで、境内から出ないようにさせる『封印』なのです!
地主社があるから…と噂をされていますが、正門の位置などいくらでも変えられます。
参道が曲がっている理由は、祟り神を恐れた朝廷側の意思です。
ただ、これらは祟られた側の勝手な思い込みなので、菅原道真としては『?』でしょう。
また、北野天満宮にお参りする人にとっても無関係なことです。
むしろ、未来を切り拓く、前向きな気持ちで参拝されていることでしょう。
その想いに答えるかのように、北野天満宮は人々の願いを叶え、発展し続けてきました。
つまり、菅原道真は『救いの神』なのです。
北野天満宮の御朱印
御朱印の初穂料は300円。
受付は9~17時までです。
季節によって4~5種類あり、好きな御朱印が選べます。
また、オリジナル御朱印帳もあり、こちらは御朱印込みで1500円です。
北野天満宮のご利益
北野天満宮のご利益は何と言っても…合格!
また、受験だけでなく未来を切り拓くこと。前向きな気持ちになれること。
これも『北野天満宮ならでは』のご利益だと申せます。
北野天満宮のまとめ
太宰府では悠々自適な老後ライフを楽しんだ菅原道真。
しかし、本人の思いとは別に、祟られた側の恐怖感によって『祟り神』となりました。
だけど、人から神となった菅原道真は自らの神威を持って多くの人を笑顔しています。
そのご利益を頂ける有り難いご聖域。
それが…
北野天満宮です。
春には沢山の梅、さらに桜が楽しめるので、是非ご参拝下さいませ~
北野天満宮の写真ギャラリー
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北野天満宮へのアクセス
北野天満宮
〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町
京都市バス各系統北野天満宮前で下車。
敷地内の南側には参拝客専用駐車場が完備。収容台数は約300台、駐車料金は無料☆