吉田神社
吉田神社(よしだじんじゃ)は、京都市左京区に鎮座する神社です。
室町時代から続く節分祭が有名で、旧社格も官幣中社&二十二社とハイレベル!
今回も写真と共に、御朱印、ご利益、駐車上などのお役立ち情報をお伝えします。
境内
吉田神社は京都大学の真横にあります。
京都大学は我が母校…と言ってみたい(笑)
壱の鳥居の先には、充実した駐車上があり、その先に写真の弐の鳥居があります。
弐の鳥居の先にあるのが、長い石階段。
綺麗に掃除されています。
拝殿
こちらが拝殿。
神楽殿と勘違いやすいのですが、拝殿です。京都ならではの神社型式ですね。
中門
こちらが中門です。
ここでお手々ポンポンします。
本宮
本宮には4座あり、
伊波比主命(いはいぬしのみこと)
天之子八根命(あめのこやねのみこと)
比売神(ひめかみ)
の4柱をお祭りしています。
ご利益
災難より逃れ、幸福を勝ち取る神様が2柱、神祇の祖神であるご夫婦神の計4柱。
4柱のご神徳で、厄除・開運・学問に加え、良縁や夫婦和合のご利益があります。
御朱印
御朱印の種類は5種類あり、
末社・大元宮
末社・菓祖神社
末社・山蔭神社
山頂・竹中稲荷神社
と、豊富にあります。
御朱印帳集めをされている方は大変ですが、是非コンプリートを!
斎場所大元宮
本宮から少し山を登ると、吉田神社の中枢・斎場所大元宮が鎮座しています。
ここが、まぁ~スゴい場所なんです!
御祭神
檜皮葺屋根に加え、八角形の社殿。
宇宙の根元神である虚無大元尊神が中央に、東に天照大神、西に豊宇氣比売神が鎮座。
さらに、そこから生まれた八百万神を祀り、総計3132座が鎮座しています。
つまり、あらゆる神様を祭るスゴい神社!!ってことです。
千木・鰹木
吉田神社・大元宮の屋根をふと見上げると、なかなか興味深いものが見えてきます。
それが千木・鰹木です。
通常は、外削・奇数(男)か、内削・偶数(女)のどちらかしか設置されません。
ですが、総ての神々をお祭りする当社では、男女両方を現すようになっています。
まさに、ジェンダーフリー!
こういう形は珍しいですね~
節分祭
吉田神社の節分祭は室町時代から続く京洛の一大行事である『疫神祭』が行われます。
さらに鬼やらいと呼ばれる『追儺式』では、疫鬼を追い払い、平和な生活を願います。
今で言う『鬼は外~福は内』の原型ですね。
この追儺式は、平安時代に宮中で行われた『追儺の義』を復活させたものです。
また、火炉を設け、古い神札を焼き上げ浄化する『火炉祭』も行われます
吉田神道
吉田神社は、平安時代、藤原氏の氏神である春日神を祭ったことから始まります。
その後、吉田家が神職を勤めることとなり、子孫の吉田兼倶が吉田神道を作りました。
この吉田神道が江戸幕府に守られ、幕末まで絶大な影響を神道に与えることになります。
明治維新
明治維新後、神道の中心は伊勢神宮に移行。吉田神社は急速に力を失います。
さらに、吉田神道の中核をなす斎場所大元宮も単なる末社となってしまいました。
実際、にわか神社マニアからは吉田神社??そんなの知らない~と言われる始末…。
しかし、我々が知る神道とは吉田神道です。古来よりあったものでもなく吉田神道です。
節分で豆を蒔き、3月や5月に子供の成長を祝ったり、正月に皆で初詣をしたり…
そんな日本では当たり前の常識を生み出し、根付かせたのも吉田神社なのです。
まとめ
日本神道に絶大な影響を与え、節分祭など、我々にとって常識を作った吉田神道。
その中枢である吉田神社や、斎場所大元宮は力を失ったとは言え、今なお健在です。
神社好きの皆さま!是非、ご参拝を♪
写真ギャラリー
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アクセス
吉田神社
京都府京都市左京区吉田神楽岡町30
京阪電車京阪本線出町柳駅より徒歩約20分
京都市バス京大正門前停留所より徒歩約5分
駐車場
壱の鳥居をくぐった先に駐車上があります。
京都大学が分かれば、すぐですよ~