平等院鳳凰堂
平等院鳳凰堂は宇治市にある寺院です。
読み方は『びょうどういんほうおうどう』。10円玉の絵柄でも有名ですよね!
今回は世界遺産になった、京都の極楽浄土をご紹介します。
見どころ
当院の見どころは何と言っても、鳳凰堂!
左右対象の建築物であり、遠近法を利用した芸術作品です。これほど完璧な建物はない!と言っても過言ではありません。
そして…
遠近法を利用しているので、近くから見るとヘンテコな建物です。
写真をよく見て下さい。
二階は子供じゃないと歩けないくらい低い!
でも、やっぱり遠くからみると…
もう~完璧な建物です。
これぞ、世界に誇る日本建築文化です!
梵鐘
平等院鳳凰堂の梵鐘は三名鐘の一つであり、その姿の美しさに心打たれます。
さらに美しいだけでなく、国宝に指定され、日本の切手のデザインにも採用されました。
ただ、外に置いておくと劣化してしまう為、本物は境内のミュージアムにあります。
※ミュージアムは拝観料に含まれています。
観音堂
創鎌倉時代前期、もともと本堂があった所に観音堂は建てられました。
場所は平等院鳳凰堂の裏側。
明治35年に旧国宝に指定され、戦後に改めて国の重要文化財に指定されました。
当初は須弥壇を置くレベルの簡素なもので、内部空間は簡素な造りとなっています。
観音堂には、航海無事・安全のご利益がある救世船乗観音がいます。
私の先祖は旧大日本帝国海軍の大佐なので、ちょっとご縁を感じます。
羅漢堂
観音堂の側に羅漢堂があります。
平等院は天台宗と浄土宗の2つの寺院があるのですが、羅漢堂は浄土宗の建物です。
鳳凰堂や観音堂と比較すれば小さいですが、多くの仏さまが安置されています。
最勝院
最勝院(さいしょういん)は天台宗の寺院で、ご本尊は不動明王です。
平等院は、先程の浄土宗と、天台宗の住職が年代わりで管理しています。
不動堂
こちらが最勝院のご本尊『不動明王』を祀る不動堂。
厄除け不動尊とも呼ばれて、あらゆる苦難を払ってくれるありがたい仏様です。
作った人は藤原頼通
平等院鳳凰堂を作った人は、藤原頼通です。お父さんは藤原道長。
で、有名な藤原道長です。
この藤原道長が宇治市に宇治殿という別荘を作りました。
その後、道長の子、藤原頼通が別荘を寺院に造り替えました。これが今の平等院です。
平等院を作った理由
藤原頼通の時、末法思想(お釈迦様の死後、2000年経過すると仏教が廃れ、世が乱れる)という思想であふれていました。
ただでさえ治安が乱れ、天災も起きた時代。そこに末法思想が流行ってしまう。
人々は不安や、心配でいっぱい!
そこで、人々に阿弥陀さまがまだいることを知らせる目的で平等院を作りました。
これが別荘を寺院に造り替えた理由です。
ご本尊はもちろん阿弥陀如来像。
末法思想をぶっとばすご利益があります。
まとめ
小難しい歴史や、仏教などを知らなくても、一目見れば絶対に感動する平等院鳳凰堂!
京都と言えば清水寺がド定番ですが、ここもお勧めなので是非ご参拝下さい♪
写真ギャラリー
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アクセス&駐車場
JR奈良線宇治駅から徒歩で約10分。
京阪宇治線宇治駅から徒歩で約10分。
平等院鳳凰堂には駐車場はありません。
近隣のコインパーキング、もしくは、南門前にある宇治駐車場をご利用下さいませ~