久能山東照宮

久能山東照宮

久能山東照宮(くのうさんとうしょうぐう)は静岡県に鎮座するご聖域です。

東照宮と言えば日光が有名ですが、実はこの久能山こそが本家本元だったりします!

さらに、拝殿や本殿などは国宝に指定され、華麗にして、荘厳!

今回も、そんな久能山東照宮の見どころや、御朱印などを写真と共にお送り致します♪

久能山東照宮の見どころ

久能山

久能山東照宮は、そのまま久能山という山に鎮座しています。

そのため、参拝には登山が必要なのですが…そこは文明の利器!

日本平という高原までバスに乗り、そこからロープウェイを使えば楽ちんです!

ただ、私はアンポンタンなので、登山口までバスに乗り、そこから登っていきます♪

鳥居

登山口には立派な石鳥居がありました。

拝礼してから、聖域に入ります。

石段

この辺りは太古、海底隆起により形成された断崖で、天然の要害とも言われた場所です。

その為、急勾配の石段、石段、石段の連続!

もう~バカなんじゃない?っていうくらいの石段の連続です。

駿河湾

しかし、眼下に広がる駿河湾は美しい!

楼門

ロープウェイ

石段を登った先には、本来の交通手段であるロープウェイの駅があります。

参拝を出迎える看板もありました。

ここから境内に入ります。

楼門

まず眼に入ってくるのが、朱塗りの楼門!

楼門の表側左右の格子戸内には随身さまが。裏側には狛犬さまがいらっしゃいます。

ちなみに…

角の有る方が狛犬
角のない方が獅子

これ、まめ知識です♪

青銅の鳥居

楼門の先には青銅鳥居があり、青空を背景にとても美しいです。

拝殿・本殿

ここから久能山東照宮の中核に入ります。

唐門

まずは、唐門。

拝殿の正面にある門で、門は赤漆塗であり、屋根は黒漆塗。唐獅子の透彫もあります。

なお、この唐門の一般利用は出来ないため、迂回して、石段を登ります。

久能山の桜

この時は桜が満開の時期(季節感なし:笑)

青空と朱漆塗の塀がマッチしています。

そして、登山口よりトータル1159段の石段を登った先にあるのが…

拝殿

国宝、極彩色の御社殿!

縁廻りは赤漆塗、軒廻りは黒漆塗の仕上げ。

繊細な彫刻、錺金具などを用い、絢爛豪華。華麗にして荘厳。

これほどの建造物は希有であり、日本建築のレベルの高さを感じます。

本殿

また、久能山東照宮は拝殿と本殿を石の間で連結した権現造り。

日光を含む東照宮建築の最古のものであり、真の権現造の祖形でもあるのです。

そして、その歴史と素晴らしさが認められ、平成22年に国宝に指定されました。

神廟

廟門

国宝に指定された拝殿本殿の先にあるのが、徳川家康の遺骸がかつて安置された神廟。

御社殿の南西にある廟門の先にあります。

廟門にも極彩色に加えて、絢爛豪華な彫刻が施され、とても素敵!

そして、その先にあるのが…

神廟

初代・将軍徳川家康の遺骸を安置した神廟。

創建時は木造桧皮葺造りでしたが、その後、現在の石造宝塔に造替されました。

なお、神廟に眠る徳川家康の遺骸は、数年後、日光に移されました。

でも、どうして静岡から『日光』に移動したのでしょう?

拝殿内部

まず、久能山東照宮の御社殿は南西を向いて建てられています。それも、意図的にです。

じゃあ、何で南西かというと…参拝者の頭を東北に向かって垂れさせたかったからです。

では、何で東北に向かって垂れさせたかったのでしょう?

そもそも、久能山の東北に一体『何』があるのでしょう?

日光東照宮

それは、日光東照宮です。

さらに、日光東照宮は、江戸の真北にあり、その天上には"あるもの“が輝いています。

そして、その"あるもの"とは…

北極星

不動の星、北極星です。

東照大権現

久能山~日光

徳川家康は、まず久能山に一度眠ることで、久能山と一体化していきます。

そして、東北に向かって参拝させるほどに、徳川家康は日光山と一体化していきます。

徳川家康 → 久能山 → 日光山

ここで、日光山と一体化した遺骸を東照宮へ移します。

移動後は、江戸庶民に対して『真北』にある東照宮に向かって参拝させます。

しかし、江戸庶民が真北にある日光東照宮に向かって参拝すればするほど…

現人神

徳川家康 → 久能山 → 日光山 → 北極星

徳川家康は北極星と一体化してくのです。

天照大神の終焉

女神

天照大神。あまねく照らす太陽の女神。

しかし、お前の時代は終わった!これからは京都のにある江戸より、全国をらす!

それも、神ではなく、大権現が!

北極星 = 東照大権現

欠史八代

さらに、太陽と言えど北極星の周りをめぐる『浮動の神』でしかない。

これからは、京都の東である江戸より照らす『不動の仏』の時代である。

このプロセスを経るために、久能山東照宮は意図的に南西に向けられたのです。

久能山東照宮の御朱印

ご利益

本来、御朱印はお参りした証です。なので、参拝した後に頂くものなのですが…

久能山東照宮では、参拝する前に御朱印帳を社務所に預け、参拝後に受け取る流れです。

参拝者が多い神社ならではの配慮ですね。

御朱印

御朱印の受付は9~17時で、初穂料は300円。

御社殿横・楼門横・社務所の3箇所です。

また…

歯朶具足前立朱印帳 (武具)
久能山東照宮御朱印帳(いちご)
金陀美具足(御朱印)
金の成る木(御朱印)

など、オリジナルの御朱印帳、御朱印などもあります。

久能山東照宮のご利益

お守り

久能山東照宮のご利益は、出世運、上昇運、現状を変える運気などがあります。

ただ、ご祭神の徳川家康の生涯を考えると…

決して諦めず、前に進めば進むほど
道は開けてくる!

やはり、これではないでしょうか?

久能山東照宮のまとめ

久能山の桜

戦国の乱世を制した徳川家康の御魂が鎮まるご聖域。

赤漆塗、黒漆塗、彫刻、錺金具等を用いた、華麗にして荘厳な国宝の社殿。

さらには、天然の要害に建てられ、絶景すら楽しめる素晴らしき場所。

それが…

久能山東照宮

久能山東照宮です。

掲載した写真のように3月下旬ころ位には、綺麗な桜も咲きますので、是非~

↓静岡シリーズ

久能山東照宮の写真ギャラリー

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久能山東照宮へのアクセス

久能山東照宮

静岡県静岡市駿河区根古屋390

静岡駅、しずてつジャストライン日本平線の終点『日本平ロープウェイ』で下車。
山頂より日本平ロープウェイすぐ。

また、しずてつジャストライン久能山下行の終点『久能山下』より1159段の石段すぐ。