豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)
豊川稲荷(とよかわいなり)は愛知県豊川市にある曹洞宗の寺院です。
日本三大稲荷としても有名ですよね!
境内には約1000体のお狐さまがいらっしゃる霊狐塚を始め、境内は見どころ満載!
今回も写真と共に、そんな素敵な豊川稲荷の御朱印や、見どころなどをお送りします♪
豊川稲荷の見どころ
豊川稲荷まではJR飯田線の豊川駅、もしくは名鉄の豊川稲荷駅が最寄り駅となります。
どちらも徒歩5分ほどで到着。
豊川駅の改札口を出ると、早速お稲荷さまがこんにちわ!
駅前でも、たくさんのお稲荷さまがお出迎えしてくれます。さすがは日本三大稲荷!
ちなみに日本三大稲荷とは…
豊川稲荷 (愛知県)
笠間稲荷神社(茨城県)
岡山の最上稲荷など、名乗りを上げる寺院もありますが、とりあえず東日本はこの3つ。
正式の寺号は妙厳寺(みょうごんじ)
秘仏『豊川吒枳尼真天(だきにしんてん)』は稲穂を担いでいることから…
豊川稲荷と呼ばれています。
鳥居
豊川稲荷は神社ではないものの、神仏習合が色濃く残っている寺院です。
なので、お寺であっても、鳥居があります。
立派な鳥居ですね~
ちなみに神仏習合とは、神社とお寺がコラボしていることをいいます。
本殿
鳥居の先には、これまたご立派なご本殿!
こちらも神仏習合なので、お寺であっても、ご本堂ではなく、ご本殿と呼ばれています。
そして、この本殿には…
がお祭りされています。
荼枳尼天は、白狐に乗った天女さまであり、稲荷権現とも呼ばれています。
なので、境内には白狐さまがたくさん!
本殿の前にも白狐さまがいらっしゃいます。
この荼枳尼天さまは東海道だけに留まらず、全国各地で信仰されています。
霊狐塚
ご本殿を参拝した後、ちょっとだけ歩くと、豊川稲荷のメインが待っています。
それが…
霊狐塚!
鎮守の森の中にあり、雰囲気ばっちり!
大小、多くのお狐さんがお祀りされており、その数はおよそ一千体にものぼります。
もともとは納めの狐像を祀る場所でしたが、祈願成就の御礼として奉納されています。
もう~圧巻です!
京都の伏見稲荷もそうですが、お稲荷さんのご利益はお金というダイレクトなもの!
これだけのお稲荷さんがいるということは、それだけ豊川稲荷のスゴってことです!
旧奥の院跡
霊狐塚の先に、もともと豊川稲荷の奥の院があった跡地があります。
サイズからして、最初は小さなお社だったのでしょうが、それでも霊気がビンビン!
ここにもお稲荷さまがたくさん♪
税金が下がりますよ~に!
なんて、不敬なお願いは…ご聖域ではしないことにしております(笑)
奥の院
先ほどの跡地からちょっと言ったところに、現・奥の院があります。
この建物は、実はもともと本殿だったもの。
昭和5年に現在の本殿が建造され、旧本殿を移築し、現在の奥の院としました。
中にもお坊さんが常駐し、参拝者のご祈祷をされています。
納符堂
現在の奥の院と、奥の院跡地の間にあるのが納符堂です。
納符堂とは、お札を納めるところ。
さまざまな想いと共に納められているので、是非とも成就していただきたいものです。
三重の塔
これまたご立派な塔!
唐様を基調としていて、上層部にある竜車と宝珠に金色に着色されています。
高さ10m、1辺2mくらいでしょうか。
豊川稲荷が神仏分離で神社になっていたら、確実に撤去されていたでしょうね。
令和現在でも、眼にすることが出来たことに感謝します。
本堂
秘仏・吒枳尼天は本殿に祭られていますが、あくまでここはお寺。
なので、本堂もあります。
ご本尊は『千手観音菩薩』
お手々がいっぱいある仏さまですね。
豊川稲荷の歴史
豊川稲荷は寒巌禅師(かんがん)によって、開かれました。
この寒巌禅師は八十四代順徳天皇の第三皇子として京都の北山にお生まれになりました。
その後、仏教を学ばれ『時世を救う』と言う大願心を発して中国へ渡ります。
帰国後も、胡座をかかず、仏法を学び続けて『時世を救う』ため再び中国へ渡ります。
その途中、稲束を荷い、白狐に跨って真言を唱える神霊が現れます。
この出来事に深~く感激された寒巌禅師は、帰国後、自ら霊神の像を刻まれました。
その後、お弟子さんが寒巌禅師の霊神像と、千手観世音とで開いたのが豊川稲荷です。
また、戦国時代に、豊臣秀吉の念持仏である不動明王も奉祀されています。
場所は、本殿と霊狐塚の間にある万堂というところです。
豊川稲荷の御朱印
豊川稲荷の御朱印は、
千手観音菩薩(豊川稲荷のご本尊)
大聖不動明王(豊臣秀吉の念持仏)
の3種類があります。
受付時間は8時30分~16時30まで。
御朱印料は300円となっております。
豊川稲荷のご利益
豊川稲荷は、やっぱり商売繁盛!
そして『時世を救う』と人のために尽くした結果、まさにその通りになった。
その寒巌禅師の努力は実を結ぶという生き方そのものが最大のご利益だと考えてます。
豊川稲荷のまとめ
広大な境内には、本当にたくさんの白狐さまがいらっしゃる豊川稲荷。
もう~~これまで見てきたお稲荷さまの数を軽く超えるんじゃないかと思うほどです。
さらに、神仏習合の影響を今なお残し、お寺でありながら神社である独特の雰囲気!
こういう経験は、なかなか味わえるものではありません。
ちょっと遠いところではありますが、是非、ご参拝を~♪
豊川稲荷の写真ギャラリー
↓クリックで拡大、左右で移動。
豊川稲荷へのアクセス
豊川稲荷(妙厳寺)
愛知県豊川市豊川町1番地
JR飯田線の豊川駅か、名鉄本線の豊川稲荷駅から徒歩10分。