大崎八幡宮
大崎八幡宮(おおさきはちまんぐう)とは、宮城県仙台市に鎮座するご聖域です。
総黒漆塗りで、極彩色彩られる社殿があり、絢爛豪華!
しかも、社殿には伊達政宗が関わっており、歴史好きにもたまらない神社!
そんな大崎八幡宮の見どころや歴史話などを今回も写真と共にお送り致します♪
大崎八幡宮の見どころ
仙台市にはオススメ観光スポットを循環する観光バス『るーぷる仙台』があります。
一日乗車券が販売されており、入手すれば、国宝である瑞鳳殿や、青葉城も行き放題♪
もちろん大崎八幡宮にも止ってくれるので、ありがたく利用させて貰いました。
るーぷる仙台に揺られ、八幡宮で下車すると鳥居はもう目の前!
右隣に大きなマンションが建っていますが、まったく見劣りしない朱塗りの鳥居!
そして、鳥居をくぐると…
すぐさまニ之鳥居がこんにちわ。
3月下旬なのでサクラが咲いています。
あと数日遅かったら満開だったので、何だかくやしい(笑)
ニ之鳥居の先にある石段を登ると、すぐさま三之鳥居がこんにちわ。
その先には長い参道が続いています。
この参道の両側に摂社末社があるのですが、まずはご本殿を先に参拝します。
長床
参道の終点にあるのが長床(ながとこ)
こけら葺、中央に軒唐破風が付く割拝殿で、重要文化財に指定されています。
一見すると随神門のように見えますが、実は神楽殿です(笑)。
長床には沢山の絵馬が飾られ、さらに…
八方睨みの松川大だるまが鎮座しています。
社殿
長床の先にあるのが大崎八幡宮の拝殿。
拝殿、石の間、本殿が一体化した権現造りで、まぁ、とにかく立派!
黒漆塗りで、極彩色の装飾や飾り金具などで彩られ、絢爛豪華!
現社殿は、伊達正宗公が豊臣方の大工だった梅村彦左衛門を招いて作らせたそうです。
そして、こちらが本殿。
拝殿と同じく、とにかく絢爛豪華!
お寺では拝観料を問答無用で徴収しますが、こちらは何と無料!
いや、むしろ取った方がいいじゃないか?と思えるくらい立派です。
なお、大崎八幡宮は…
この三柱をお祭りしています。
ご祭神が仲哀天皇って結構珍しいですよ~
摂社・末社
大崎八幡宮には沢山の摂社末社があります。
まず、明王の1つ太元師明王をお祭りする、太元社(たいげんしゃ)
この太元師明王はもともと悪鬼神でしたが、大日如来の功徳により善神へと変化。
国家をも守護する護法の力があったために、明王の総帥となった仏様です。
豊臣から徳川に転じ、東北を守護した伊達にとってはうってつけですね。
太元社の隣にある諏訪社・鹿島社・北辰社・龍神社。
この四社のご祭神はどれも力強い神さまで、これまた伊達家にうってつけ!
鹿島社:武甕槌神
北辰社:天御中主神
龍神社:龍神
ちなみに、古事記における『建御名方神』は戦闘から逃げ回る情けない神さまですが…
武田信玄を始めとする甲信地方の戦国大名に篤く崇敬されていました。
なので、古事記の話は建御名方神の武勇伝を隠蔽したい朝廷側のウソなんでしょうね。
金刀比羅社(こんぴらしゃ)
軍事氏族であった物部氏の主(あるじ)である大物主神をお祭りしています。
大物主神は蛇であり、ヒンディー語で蛇神はクンピーラ。
これが変化して、くんぴ~ら、こんぴ~ら、金刀比羅となりました。
大崎八幡宮の歴史
坂上田村麻呂は東国の蝦夷を征服する将軍、すなわち征夷大将軍です。
その坂上田村麻呂が、岩手県にある胆沢城に宇佐神宮から八幡さまを勧請しました。
その後、室町時代に陸奥大崎5郡を支配した大崎氏が八幡さまを自領内に遷します。
これが大崎八幡宮の由来です。
その後、伊達政宗公が仙台城下の乾(北西)天門の鎮めとして造営を開始します。
その際、豊臣方の大工だった梅村彦左衛門を招いて作らせました。
なお、当時から大崎八幡宮という名ですが、近代社格制度を機に大崎八幡神社に改称。
しかし、鎮座400年を10年後に控えた平成9年『大崎八幡宮』の名称に復しました。
大崎八幡宮のまとめ
極彩色の装飾や金具で彩られた総黒漆塗りの国宝社殿!
また、絢爛豪華なだけでなく、摂社・末社も伊達家に相応しい武神が祭られた境内。
それが…
大崎八幡宮です。
観光バス『るーぷる仙台』に乗ると、他にも瑞鳳殿や、青葉城にも行けちゃいます。
ちょっと足を伸ばせば日本三景の一つである松島も楽しめるので、是非ご参拝を~♪
大崎八幡宮の写真ギャラリー
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大崎八幡宮へのアクセス
大崎八幡宮
〒980-0871
宮城県仙台市青葉区八幡4丁目6-1
観光バス『るーぷる仙台』に乗車。
大崎八幡宮前すぐ。