安房神社 忌部氏による忌部氏の聖域

安房神社

安房神社(あわじんじゃ)は千葉県館山市に鎮座するご聖域。

当社は安房國一宮であり、名神大社であり、旧官幣大社でもあるハイレベルな神社!

さらに、忌部氏の、忌部氏による、忌部氏のための神社と、忌部氏ワールド!

そんな安房神社を写真と共に、見どころや、歴史秘話などお送り致します♪


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安房神社の見どころ

館山駅

安房神社はJR内房線の館山駅から約10km。

駅からJRバスで安房神社前バス停まで行き、そこから徒歩約10分で到着できます。

ちょっと距離はありますが、その分、静かでゆったりとした時間を過ごせます。

鳥居

そして、鳥居前に到着~

安房神社は、安房國一ノ宮という高い社格を持つためか、鳥居も立派!

清らかさを表す白色もステキです。

社号標

なお、鳥居の隣には、東郷平八郎元帥が筆を振った社号標がありました。

参道

鳥居の先には、長い参道があります。

参拝時期は夏だったので花はありませんが、参道の両脇は桜。

桜の時期には多くの人で賑わうそうです。

そして、参道の先にあるのが…

上の宮

安房神社

安房神社の拝殿が見えてきました!

安房神社は上の宮と、下の宮の二社体制で、この拝殿は上の宮のもの。

昭和52年築。鉄筋コンクリート造り。

拝殿は、伊勢神宮と同一の神明造りです。

本殿

そして、こちらがご本殿。

明治14年築で、拝殿と同じく神明造り。

屋根は檜皮葺きで、神聖さを感じられます。

なお、安房神社では『岩屋戸事件』の際…

天照大神

天照大神が再び隠れないように、天の岩戸に注連縄を張った天太玉をお祭りしています。

天太玉は、注連繩を天照大御神の後ろに引き渡して「この繩から内に戻ることは出来ません」と申しあげた。
古事記 上巻

この天太玉の子孫が忌部氏です。

下の宮

下の宮

こちらが下の宮。

安房神社は南西にある布良浜山に、忌部氏の祖神・天太玉を祀ったことから始まります。

その後、布良浜山から現在の場に遷座され、下の宮はその摂社として創建されました。

ご祭神は天富

天太玉の子孫で、忌部氏・中興の祖でもある神さまです。

下の宮・本殿

なお、忌部氏は、古代祭祀を司る一族です。

出身は徳島・阿波(アワ)

その後、神武天皇の命で房総にやって来たのですが、その時に同じアワを国名にします。

つまり…

阿波(アワ) = 安房(アワ)

ちなみに、古代祭祀において必須と言えば、大麻

古代祭祀

意外かも知れませんが、古代祭祀においては大麻は必須アイテムなのです。

そして、大麻は『』や『』と呼ばれて、その房や総が採れる半島が、房総半島!

つまり、房総半島とは、大麻が採れる半島!

なお、日本原産の大麻は『マリファナ』にはならないので、あしからず。

厳島社

ここからは、安房神社の摂社をご紹介。

厳島社

まずは厳島社。

厳島社は、横たわる巨大海食岸をくり抜いて創建されています。

ご祭神は市杵島姫

宗像三女神として有名で、芸能の神様である弁財天さまとして知られています。

琴平社

奈良県・大神神社の大物主神を祭る琴平社。

琴平社

蛇神さまとしても知られています。

なお、大神神社の分家が讃岐に移住した時、讃岐にも大物主を祭る神社を建てます。

その際、ヒンドゥー語で蛇神を表わす言葉を社名にします

八岐大蛇

そのヒンドゥー語とはクンピーラ

つまり…

蛇神 → クンピーラ → こんぴら

これが琴平神社の語源だったりします。

布良崎神社

布良崎神社・鳥居

こちらは、安房神社から離れた地に鎮座する布良崎神社。

ご祭神は、忌部氏中興の祖・天富

天富は、祖神天太玉の孫で、神武天皇の命で四国から房総に来た神さま。

布良崎神社・本殿

天富は、随分と人々に慕われていたようで、人気もあったみたいです。

しかし、天富は転勤で安房國を去ります。

その際、彼の徳を偲んで造営したのが、この布良崎神社です。

洲崎神社

安房國の一ノ宮は安房神社ですが、その他にもう1つの一ノ宮があります。

せっかく館山まで来たので、立ち寄ることにしました。

ただ、布良崎神社から少し離れているので、バスで行くのですが、途中にあったのが…

南房パラダイス

南房パラダイス

『アロハガーデンたてやま』や『アロハZOO』といった動植物園。

さらに、本格的なハワイアンフードもあり、まさに南房のパラダイス♪

御手洗山

南房パラダイスで常夏気分を満喫した後に、バスに揺られ、もう1つの一ノ宮に到着!

社名は、洲崎神社(すのさきじんじゃ)

社殿は御手洗山に鎮座し、そこに至るまでの長い階段がとってもステキです♪

ただ…

階段

急勾配でキツい…

まぁ、5分程度で到着しますが…

洲崎神社

そして、こちらが社殿。

ご祭神は、忌部の祖神・天太玉の后神である天比理乃咩命(あまのひりのめ)

そして、その子孫が天富。

天太玉 ┬ 天比理乃咩
    ↓
   天日鷲
    ↓
   天 富

系図で表わすとこんな感じですね。

鳥居

以上より、四国から房総半島に来た天富が、祖神を祭ったのが安房神社。

次に、祖母の天比理乃咩を祭ったのが、この洲崎神社。

最後に、その天富を房総の人が祭ったのが、安房神社の下の宮と、布良崎神社。

このような形で、房総半島南部の安房國は、忌部氏ワールドなのです。

安房神社のまとめ

布良崎神社・鳥居

房総半島南部である安房國は忌部で始まり、忌部で終わる。

まさに、忌部氏の聖域。

そんな房総の中でも、もっとも神聖な場所。

それが…

安房神社

安房神社です。

ご来訪の際は、布良崎神社、洲崎神社と共にご参拝下さいませ。

南房パラダイスもお勧めですよ~

安房神社の写真ギャラリー

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安房神社へのアクセス

安房神社

〒294-0233 千葉県館山市大神宮589